モーリス restored version

モーリス restored version
ヒュー・グラント
価格: (DVD)
(参考価格:¥ 3,990)
発売日:1998-11-25
おすすめ度 ★★★★★
売り上げランキング:125663


イスマイル・マーチャントとジェームズ・アイヴォリーがコンビを組んだ、E・M・フォスターの原作を映画化した3作のうちの2作目『眺めのいい部屋』と『ハワーズ・エンド』の間のもの)であるこの『モーリス』は、青年がホモ・セクシュアルに悩む様子を描いている。しかし、ただそれだけの話ではない。主人公は彼の人格的、性的なアイデンティティと同じくらい、イギリスの階級社会と格闘するのである。映画は風が吹きすさぶ嵐の海岸で幕を開ける。年配の男性が、父のいない青年モーリス・ホール(ジェームズ・ウィルビー)に、不器用に「聖なるミステリー」であるセックスを教えている。この嵐のような言葉のない激情は、このゆっくりと進む美しい映画を通して続いている。小説家E・M・フォスターの才が溢れたイギリスのメロドラマは、選択と強迫観念をテーマにしていて、思慮深い主人公の青年は、二人の全く違うタイプの男性の間で思い悩む。一人は繊細で物静かなクライヴ(ヒュー・グラント)だが、彼はプラトニックラブを信奉し、普通の生活を望む青年だった(グラントの演技は見事で、彼はホモ・セクシュアルのシンボルになるのではないかと言われた)。クライヴが結婚した後、モーリスは思いを断ち切れずに悩む。不運なことに、このときにクライブ家の猟場管理人であるスカダーと出会い、惹かれる。彼は読み書きはほとんどできず、クラシックよりもしとめたウサギについて話すような森番だった。「社会的に下層の人間」を愛したことで、モーリスは自分の中に隠された欲望と、持って生まれた身分について立ち向かうことになったのだった。(Grant Balfour, Amazon.com)

★★★★★ 2007-06-09 再販を強く希望します。
きれいな映画でした。隅々まで、気を配られていて、視覚、聴覚すべてにおいて、美しい映画だと思いました。フォースターの原作をキャストも含めて、忠実に描いていると思いました。
印象に強く残っているのは、ピクニックの場面と最後のクライブの回想のなかでモーリスが手を振って去っていく姿です。二つの場面とも、二度と戻ることのできない人生の一番幸せなその時が、幸せにふさわしいあふれる光の中に輝やいています。若さも、完全な幸せも、長く続くことがないからこそ、美しいのですね。その美しさを少しでも手元で眺めていたいので、再販を希望します。

★★★★★ 2007-01-30 最後のシーン
とにかく胸が苦しい。自分を好きだと言って愛し合ったクライブが結婚してしまったところからモーリスの表情を見るだけ切なくて、切なくて…。モーリスを見るスカダーの情熱的な瞳にも胸がキューっとしめつけられる。かつて愛した人から違う人を愛したと告白されたクライブが、窓から見た大学時代のモーリスのシーンが切ない。「来いよ」と言うモーリスに今の自分は答えられず、その後モーリスは手を振って去って行ってしまう…。モーリスとの別れ、モーリスの愛が違う人に行ってしまった事の実感。かつての幸せだった頃への羨望があのシーンにこもってます。素晴らしい作品です。

★★★★★ 2006-10-25 ぜひ、再販を
20年位前にテレビで見ました。眺めのいい部屋が大好きだったので、同じ原作者ということで見てみました。チャイコフスキーの切ない音楽。若き日のとても美しいヒュー・グラント(クライブ)。
クライブからの告白、モーリスの戸惑い、そしてクライブからの突然の別れ、別れから立ち直れないモーリス。使用人との恋。
イギリスの上流家庭と中流家庭の差。
美しい衣装、調度品、屋敷、そしてイギリスの曇り空。
何よりも、ヒュー・グラントの美しい顔立ちにほれ込んで今でも大好きです。
私にとってはベストワンの作品です。
特にヒューの現在のファンには見てほしい作品です。

だからぜひ再販してほしい作品です。

★★★★★ 2006-06-13 純粋に生きるとはかくも難しい
閉塞感の漂うシチュエーションでありながら、僅かな隙間を縫うように出現する自由な感情。抑圧された性はまさに人間社会そのものだと感じます。美しくもはかないとは、この映画の為にあるような言葉ではないでしょうか?プラトニックかセックスか。いずれにせよどちらも愛の表現です。ギリギリの線の上を許されざる愛へ傾きながら歩いていく青年の姿は、観ていて心乱されます。十年近く前に観た映画ですが最近観直し、更に心乱されました。

★★★★★ 2006-04-21 繊細で美しい作品
10数年前、まだ高校生だった頃 友人のひとりがこちらのビデオを持っていたので拝見しました。
同性愛というものに興味がなかったというか、どういうものかよく理解もできず
軽い気持ちで見始めましたが、壮大で美しい風景や素敵な音楽に引き込まれてしまいました。
とにかくすべてが美しく、とても繊細な世界でした。

ラストはちょっと切なく、なんともいえない気持ちになりましたが
人を愛することの切なさや素晴らしさ、気持ちを貫き通すことの難しさは
同性だろうと異性だろうと、いつの時代でも変わらないものなのだということを一番に感じました。
現在は時代背景も変わっており、同性愛というものの捉え方もずいぶん変化している事を感じます。
今はDVDでこの作品が楽しめるのでいいですね。観終わってしばらく余韻に浸ってしまう作品です。

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