アバウト・ア・ボーイ

アバウト・ア・ボーイ
ヒュー・グラント
価格:¥ 3,829 (DVD)
(参考価格:¥ 2,090)
発売日:2004-04-02
おすすめ度 ★★★★★
売り上げランキング:46196


38歳の独身男ウィル(ヒュー・グランド)は、親の遺産のおかげで働きもせずに悠々自適の生活を過ごしていた。そんな彼の前に、12歳の少年マーカス(ニコラス・ホルト)が現れ、たちまち彼の生活はかき乱されていく。しかし、マーカスは深刻な問題を抱えていることがわかり、次第にウィルは自分に欠けているものを認識するようになる…。
『ブリジット・ジョーンズの日記』の製作者がお届けし、二枚目ヒュー・グラントがのほほんとしたぐうたらジコチュー男を好演しているハートフル・ヒューマン・ドラマ。監督はドタバタ・コメディのヒット作『アメリカン・パイ』のポール&クリス・ウェイツ兄弟だが、ここでは一転してほのぼのとした味わいをうまく醸し出している。(的田也寸志)

★★★★★ 2006-12-31 なかなか古典的な英雄譚
「古典的」というのは褒め言葉です。英雄譚というのは、己が行動で現状を変えようとしてそれに成功する、という意味で。印象はポップでトレンディですが、根底は結構男らしい話です。もっとも男らしいのはマーカス君の方なんですが。
ヒュー・グラント演じるウィルは、私も含めて人類半分の夢を体現している人間です。「働かずにそれなりに裕福に暮らす」という。しかし彼に同性との付き合いがないというあたり、意味深。彼はミドルクラスの男ですが、ミドルクラスの男にとって「キャリア」とか「職業」はアイデンティティに関わる重要な要素なハズ。ウィルにはそれがない。友人がいない、というのは、「イマイチ人間じゃない」ということでもあるんですが、「お金があるならそれでいいじゃん」というのは女の感覚ですから、ウィルは実は「男」でさえない。単純な話、彼は同年代の同性に全く相手にされない男なんだと。かなり悲惨です。本人それを知っているから、人交わりを厭い、自分は「孤島」だと嘯く訳で。
一方、精神不安定の母親と二人暮しで、学校ではイジメられっ子というマーカスは意外にヒロイックな子です。まず自分の現状を把握し異議を申し立てる言葉の力を持っている、という点で結構賢い。そして悲惨な状況を変えるべく行動に出ることが出来る。他人に働きかける。好きな女の子が出来れば話しかけていく。母を救うべく学芸会で晒し者になる覚悟をする。
マーカスの持つ「勇気」が、周囲の人間、特にウィルに作用し、彼を「人間」に変えていくという話。そして勇気を持って困難を克服した時、ウィルは愛する女性の心を射止め、マーカスは初恋の女の子とお友達になる、と。男の子の物語、ですね。良い意味で古典的な。しかも、「困難の克服」の中味が学芸会で共に晒し者になる、というところが大仰じゃなくて素敵ですね。
加えて、「人間は他人の為に何かしてようやく『人間』たり得る」というかなり真摯なメッセージがあるんですが、それをこうまで鼻に付くことなく提示してみせるセンスの良さが素晴らしい。

★★★★★ 2005-03-10 音楽的観点でれびゅーしてみました
タイトルである『ABOUT A BOY』はニルヴァーナの“ABOUT A GIRL”からきているという事だけでなく、監督がバッドリー・ドローン・ボーイ(以下BDB)の熱烈なファンでサントラを依頼しちゃってる、っていうそんな事実だけで興奮しちゃうくらい一部のロックファンにはたまらない映画。僕はBDBの2作目だってだけでうきうきしながらこの映画を観ました。ザ・ヴァーヴやレディオヘッド、それにエリオット・スミスが好きな人ならこの映画もBDBの音楽性もきっと気に入るんじゃないかなと思います。
ちなみに僕がこのDVDのコンテンツで最も気に入っているのはミュージッククリップです。これは感涙ものです。

★★★★★ 2004-12-18 はまり役
ヒュー・グラントのためにあるような映画ですね。他の役者では成り立たない映画だとおもいます。先ず主役を決めてから脚本を書いたのか、またはその逆か。イギリス映画らしく色彩もきれいですね。同じ独身男のわがままを描いた「ハイ・フィデリティ」よりずっとよいですよ。音楽のセンスも。

★★★★★ 2004-11-28 セリフと音楽を楽しむ
この映画を退屈な心のふれあいハートフルドラマだと思ってはいけない。
ちりばめられたイギリス流ブラックユーモアがたまらなく面白いのだ。

シングルマザーの親子の家に招かれ親子の合唱を聞かされ主人公が思うこと
→「この歌はいつか終わって家に帰れるはず」
自殺願望のある母親を元気付けるために、学校のロック発表会(?)で、だっさい歌を歌おうとしている子供に言う言葉
→「君の社会的自殺を止めにきたんだ」

とにかくニヤリとしてしまうセリフがいっぱい。
後は音楽。バッドリー・ドローンボーイの音楽がとってもいい。
あつかましく主張する曲じゃないんだけど、清涼感があって気づいたら好きになっているような・・・。

ヒュー・グラントは何をやってもヒュー・グラントみたいなところはあるけれど、ハマリ役だと思う。
大統領なんかより無職の男のほうが似合っている。
マーカス役の子もいい。ウィルの家のチャイムを音楽に合わせて押す時の表情は、ほんとに演技かと思うくらい秀逸。

忙しい人も暇な人も、浮かれている人も落ち込んでる人も
休みの日にゆっくり見てみるといい。
ちょっとシニカルで幸せな休日になる。

★★★★☆ 2004-10-17 肩から力が抜ける
知らない間に力みすぎてたかな,この映画みてすーっと力が抜けて行ったような気がします.
日本では,この映画のような状況は到底考えられない.
ストーリーの前半で急に息苦しさが増大!
どういうオチをつけてくれるのか?!と
思ったら,ばっさりさっぱりうまく落としてくれました.
すばらしい,こういう結末って.

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