必殺仕事人 一掛之巻

必殺仕事人 一掛之巻
藤田まこと
価格:¥ 21,742 (DVD)
(参考価格:¥ 29,925)
発売日:2007-05-09
おすすめ度 ★★★★★
売り上げランキング:1247


★★★★★ 2007-06-18 見応えのある話が多い。
「お前のような奴をずーっと待っていた。葵の紋に逆らう奴をな…」
悪役・目黒祐樹が中村主水の存在意義をたたえながら死んでいく第6話。敵の手に落ちたセンとリツ救出のため、主水が月光仮面よろしく、覆面をして斬り込んでいく第12話。なんと南町奉行所が殺しの依頼人となる第15話、と本BOXは傑作ぞろい。脱パターン化の努力がうかがえる名作ばかりです。

因みに他の必殺シリーズで見逃せない回だと思うのは、
沖雅也、石坂浩二など歴代出演者がわんさかゲスト出演、物語もスパイ大作戦のように緻密な『必殺仕業人』24話“あんたこの替玉をどう思う”。そして、強盗一味が中村家に立て篭もり、一家皆殺しの危機が迫る同シリーズ27話“あんたこの逆恨をどう思う”。
本人に気付かれないように老仕置人の手伝いをする『新必殺仕置人』11話“助人無用”。展開が超ハード、もはや伝説となっている同シリーズ最終話“解散無用”。
不良少女を養女として引き取った主水が、ついに相手の心を開き「おとっつぁん」と言わせる『新必殺仕事人』37話“主水娘と同居する”。主水を「袖の下役人」とののしり、軽蔑憎悪していた少女が、やがて彼の正体を知り、自らが頼み人となる『必殺仕事人V』1話“主水、脅迫される”・・・などでしょうか。
主水最大の危機(生命の危機ばかりか、上司から切腹をうながされ奉行所に見殺しにされそうになる)を描いた映画版『必殺3 裏か表か!』も勿論ね。

★★★★☆ 2007-05-22 最初の6話につきる
私にとっての必殺は、掟に縛られた仕掛人であり、緊張感のある仕事屋であり、そして殺し屋を束ねる元締の存在は必須アイテムな訳です。私にとって仕事人は番宣ポスターに写っている、あの五人以外にないのです。六話で鹿蔵が抜けた時、仕事人の生命線は切れました。(半吉が死ぬエピソードまでは繰り返し録画したビデオで見てましたが)それ以降、ある脚本家のつくるエピソード以外は、実に平凡なモノです。というわけで、一掛之巻だけは買いでした。

★★★★★ 2007-02-19 ある意味最高傑作。
この作品の特殊な背景については、解説や他の方が仰ってる通りです。恐らくはシリーズ最終作として主水の最期も想定しながら製作されたであろう本作は、原点回帰を謳いながらもラストならではの新たな創意工夫に満ち、それまではあまり触れなかった裏稼業そのものの根幹を問う様な「問題提起型」のエピソードが連発されます。
キャラクターの個性よりドラマそのものを重視したシリーズ構成は、数ある必殺の中でも最高傑作に位置している、と言っても過言ではないと思います。
その後元締の交代や数字の上昇からくる番組延命、そして秀役の三田村氏の人気によって、仕事人は方向性そのものが変質し、初期に見られた試みは霧散してしまうのですが、覚悟を決めたスタッフが有終の美を飾るべく「危機激進斬り」を仕掛けた初期部分が、まとめて見れる今回のDVDの編成は嬉しい限り。前期、後期と言ったくくりにとらわれない新たな「必殺」の面白さを堪能できる、秀逸なミッシングリンクです。

★★★☆☆ 2007-02-18 後半の視聴には気持ちの切り替えが必要!
 丁度、現時点で三十作ある必殺シリーズの中間に位置する作品であり先の方のおっしゃる通りシリーズ自体の歴史の流れと取れる作でそのシリーズ最長故、後半の内容故、DVD商品化、全体の評価の難しい作品と言えます。
 主に大きく分けて評価は二つに分かれます「原点回帰」のテーマ、キャラクター設定に基ずいた(?)28話までと、「元締」以外のテーマ設定が消失してしまった29話以降に分かれます。
 只、28話までと言いましても微妙に内容が変化している様で当初は「必殺仕置屋家業」〜「新 必殺仕置人」辺りまでの展開から相次ぐ元締交代の為か「必殺商売人」辺りの様な中途半端な内容に変化している様に捉えられます。

 後半の内容は主に以下の通りになっております。

 主に事件が起こり主水が「まず元締の許可を取って・・・」の口上から始まります。

 初期の必殺の最大の特徴であるキャラクター設定に基ずく悪や悲劇の追求した奥深い脚本がほぼ姿を消し、通常時代劇の人情至上主義を基とした被害者視点となった一部のキャラクターを優遇した(失礼ですがメインキャラクターも含む)脚本。

 悪人像及び悪事の単調化により「何故、この程度の悪人を始末するのに裏家業の殺し屋が必要なのか?」と言う疑問、疑惑が常に頭の中に付きまといます。

 事が終わっても決して報われることが無い空虚感、哀愁感、悲壮感漂う終りが(例えば2話)ほぼ姿を消してしまいます。

 明らかに殺陣重視の演出。(左門が水に手を浸す、秀のスタイル重視の演出等)

 使い回しされた曲。(特に殺陣の曲)

 矛盾した様な展開とセリフ(特に主水の仕置人時代を否定した様なセリフは思わず耳を疑りました。自分も含め初期の必殺ファン方々にとっては上記の事も含め、冒涜にも取れます)

  それ故、秀の言動及び行動にはイライラ感も付きまといます。

 ひょっとすると半分辺りの時間があれば話自体は纏るのでは?とも思わせる様な時間の引き延ばし的展開。 
 
 以上の様に繰り返された様な内容が延々と続いているので後半を視聴するには「誰でも楽しめる必殺」とわりきって通常時代劇を楽しむ感覚で視聴するか(例えば「必殺仕業人」などは今現在では制作不能とも言える秀作ではありますが好んで視聴する層は限られてしまいます)、あるいは歴史的映像価値として視聴し購入するかのいずれかでない限り、後半の購入及び視聴はお勧め出来ません。
 
 後半にも見所が無いわけでもありません。今の役者に到底出来そうも無い「泥臭く、惨めったらしく、みっともない」無様な這いつくばった体を張った演出、大胆且つ巧みなカメラワーク、光と影の使い分け、どこまでも生活感漂う演出等、少なくとも後期シリーズは前期シリーズの様な重苦しい空気ではないので気分転換や風刺や殺陣を含め楽しめば気持ちも晴れると思います。(只、奉行所の存在意義を問われる様な描写は問題ですが)

又、今現在様に最新の映像技術や恵まれた音楽、決まりきった様な脚本、容姿、セリフの良い役者等、が自分達の環境に満足しきった様に制作され、これまた自分の環境に満足しマスコミやメディア等に流されその場の損得で自己快楽至上主義の視聴者の互いの自己妄想、自己満足を満たす様な作りは「必殺」には絶対にして頂きたくありません。
 
 半兵衛が言った様に「無様に生き続ける」様な演技の出来無い役者には裏家業の殺し屋など到底出来そうもありませんから。
 
 
 

★★★★★ 2007-02-18 仕掛けて殺して日が暮れて・・・
 待ちに待った必殺仕事人第一シリーズ(!!!)感激です!
 特に、初期にハードな話が多く今から待ち遠しいです。仕事人チーム結成を描く1、2話(鹿蔵さんが主水さんの腕を見込んでスカウトし、左門さん秀さんは自ら加入)も名作ですが、最も楽しみなのは第6話「主水は葵の紋を斬れるか?」です。シリーズ当初にして登場する最強の敵をいかに仕留めるのか!?最強の悪役の目黒祐樹さんと主水さんの(電光石火の)激闘(!!)もさることながら(目黒さんが主水さんに「いい奴にめぐり合った‥。いつか俺を殺してくれる奴を待っていた‥」というセリフがいい!)、左門さんもかなり苦戦し手に汗握ります。また、第4話「主水は三途の川を避けられるか?」には、故丹波哲郎氏が鼓を使った仕事人役で登場し渋い演技を見せてくれます(主水さんとの対決が見たかった!)。さらに第18話「武器なしであの花魁を殺れるのか?」では、秀さんが武器を持ち込めない吉原で鮮やかに花魁を仕留めるシーンに鳥肌が立ちました。そして第3話「仕事人危うし!あばくのは誰か?」では鹿蔵とっつぁんが「いい子だ・・いい子だ・・」といいながら裏切った頼み人の女を殺す(!)ラストシーンの元締の非情さに背筋が寒くなります。

 主水さんが、刀で殺しをする侍と組むのも、元締から仕事を依頼されるというのも、また初期チームが全員男(おとわさんの登場で崩れる・・)であるというのも、なにもかもがカッコイイ初期仕事人です。とくに鹿蔵さんが(素敵な笑顔で)江戸を去る第6話までは本当にハードでしびれます。(主水さんと鹿蔵さんがお互いを一目置いている関係がイイです)。
 ただ一つ気になったのは、第1話で左門さんが主水さんソックリの男に狙われているという設定がその後まったく生かされていないという点でしょうか。これは絶対藤田まことさんに2役で悪役(?)をやってもらうべきだったと思いますが・・・。



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